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研究紹介

本研究室では、高分子材料における
構造と力学的性質の相関を解明すること目指しています。
以下に、最近の主な研究成果を紹介します。

結晶性高分子の延伸挙動の解明と新しい改質方法の検討(編集中)

新田教授らにより、ポリエチレンを中心とする結晶性高分子の延伸挙動のモデルが
提案され、このモデルにより力学挙動を上手く説明できることが最近の研究により明らかになってきました。
我々の研究室では、これらの基礎研究に基づき、さまざまな結晶性高分子の新しい改質方法の確立に関する研究を行っています。

非晶性高分子の破壊の研究と改質方法の検討(編集中)

ポリメタクリル酸メチルは優れた透明性をもちますが脆いことが知られています。
しかしながら、なぜ脆いのか?という根本的な理解には至っていません。
そこで、最近、ポリメタクリル酸メチルをはじめとする非晶性高分子のぜい性発現の解明と、改質方法の確立に関する研究をスタートさせました。

結晶性高分子における破損・破壊現象の解明

ポリエチレンやポリプロピレンなどのプラスチック材料は、
軽量でありながら優れた強度と靭性を有することから
近年では構造材料への展開が検討されており、
高分子材料の破壊に関する研究の重要性が再認識されつつあります。
我々の研究室では、高分子の破壊挙動を実験的および理論的に考察し、
高分子の破壊挙動の解明に挑んでいます。

レオ・オプティクスの開発

レオ・オプティクス(流動光学)測定とは、
赤外分光法やラマン分光法といった分光学的手法と
引張試験などの力学試験を組み合わせた測定手法です。
レオ・オプティクスを用いることで、変形過程で生じる微視的な構造変化と力学応答をリアルタイムで比較することが可能です。
本研究室では、世界的にも珍しい二軸延伸過程のin-situ赤外分光測定や
一軸延伸過程におけるin-situラマン分光装置の開発に成功しました。
ラマン分光法(高分子学会webサイト)

高分子材料の劣化挙動の解明

高分子材料は紫外線の暴露や高温下での仕様によって、
材料強度が急激に低下するなど、突然に劣化が進行することが知られています。
しかし、高分子材料の劣化機構は未知の部分が多く、
劣化状態の非破壊診断や寿命の予測は未だに実現されていません。
本研究室では、高分子の構造と物性に関する広範な知識と多彩な評価技術を駆使して、
高分子材料の劣化機構の解明および寿命予測技術の開発を目指しています。

カーボンナノドット(CDs)の合成

窒素や酸素をドープしたカーボンナノドット(CDs)は強い発光性を示し、
量子ドットを代替する安全、安心、安価な発光材料として注目されています。
本研究室では、さまざまな条件でCDsを合成し、発光特性を支配する
構造的な因子を発見することを目的として研究を行っています。